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天気図の日02/16/2008 毎日何かしらかの日ではあるのだが,今日は天気図の日 小学校の理科で天気図と書き方を習った覚えがある.天気図作成が夏休みから秋にかけての一時のマイブーム.毎日,NHKラジオをエアチェック(死語? 四半世紀が過ぎたが,手書きの天気図の書き方はあまり変化がないようだ1).時代が変わったなぁと思うのは,東シナ海から西側の中国本土の観測点が加わったこと.当時は国内観測点と洋上の観測点を合わせて50点程度だったと思うが,国内観測点の放送は減り,その代り,長春,大連,北京や漢口などが加わっている.とはいえ, まだ将軍様の地域は提供していただけないようだ 各都市の気象情報は中国から公式発表があるようだが,残念なことに,中国より黄砂に関する気象情報の提供が受けられなくなった2).気象情報は国家機密扱いということでデータ提供を拒否したということらしい.驚くこともないが,気象情報は軍事では重要な情報. かつては気象情報というより気象現象そのものも軍事機密にされた.例えば,旧海軍の第四艦隊事件では,台風の進行方向に向かって第四象限で最も風雨,波浪が激烈になることが判明したが,軍事機密として伏せられたという.また,ジェット気流も日本,米国,ドイツ,それぞれがその存在に気が付いていたが,軍機扱いとなっていた. 今時,気象衛星や地球観測衛星で気象情報など得られるだろうとも思われる.しかし,やはり,軌道上からの観測と地表・上空の実測との照合の蓄積がなければ,気象データとして精度は落ちるだろう. さて,今時の天気図の作成は手で等温線や等圧線を描く必要はないらしい.天気図作成ソフトWeather Chart Editorというのもがある.これはNHK放送の気象情報を入力するだけで,なかなか美しい天気図を作成してくれる.残念なことにtenki.jpを見回っても観測地点の気象情報データは見当たらないので,あのノッペリ平坦なNHKアナウンサの声を20分間聞き入らなくてはいけないようだ. 1) 天気図の記入方法 2) 「黄砂予報精度かすむ、国家機密と中国がデータ提供拒否」(読売新聞 2008年2月16日14時34分) 「衝撃!某企業UFO極秘開発」(内外タイムス)07/05/2007 駅売店でのスポーツ紙の積み方は絶妙.何度も騙されているが,つい買ってしまうことがある.今回は「UFO」「開発」という見出しがチラッと見えているだけ買ってしまった.いや,衝撃 記事の概要は,要は日本周辺にもUFOが頻繁に出現している(らしい…)が,日本政府が調査をしないことを批判している.それと某企業が数十年に渡る研究の成果で新理論の飛行機を完成させた(らしい…).記事はあと仮名の元米空軍人と匿名の防衛省関係者の証言による『「」』文が殆ど. 米国でのUFO研究は進んでいて,
という状況だそうだ… むしろ,海上を航行する不審船をUnidentified Floating Object,即ち,UFOと識別し,国籍不問にして即撃沈可とするのも国民の安全保障には良いかもしれない
円盤機は文字通り翼の格好が円の形をしている飛行機 先月,Paris Airshow もしかして,UFOが強力な電磁波を放射しているのは,こんな感じの強力なレーダ装備の円盤翼機だから? 実はアダムスキー型UFOの3つの半球状の足というのは底部に球形カメラを3つつけているとか. しかし,何でこの次期に唐突にUFO記事なんだろう? 1) 因みにWeb版ではこのコメントは
と微妙に語尾が修正されている.
Fig. Aerial view around Area 51, Nevada, USA. ボロボロ研究報告06/11/07 某Yセツ学会―別に卑猥な学会ではない―の非金属系研究部会で2件の研究発表をした.この研究部会は年に4回開催される.企業の方の研究発表などはとても参考になるし,大学関係の先生方もきっちり準備してまとまった発表をされる.発表時間が1件40分なので,通常の学会発表よりもイントロダクションから,細かな実験方法,結果や考察まで長めに話されるので,聴講していてかなり参考になる.大体,こういった研究部会に出るには企業だったら企業会員にならなくてはいけないし,大学関係なら学会に入会しなければならない.そのため,全国大会のような一般の人でも大会参加費を払えば聴けるわけではない.その分のプレミアはある気はする. しかし,私の場合は・・・申し訳ない・・・という感じ 1件は月面ろう付の話.発表する材料は存分にあったと思う.しかし,発表準備が不足.上手くストーリーが作れなかった.結局,ろう付の話というのは,供試材とろう材の選定・説明,ろう付方法,その結果としての接合部の微細組織,強度でといって一回り.それが完結したように構成できなかった もう1件は大気中でのアルミ/ステンろう付の話.これは,数値解析が間に入るので,ちょっとひねった話になる.数値解析の結果,これこれこうすれば良く付きますよというのだが,最終的な結果がないので,イマイチ,イマニ.しょうがないねぇ.聞いている方々には大変申し訳ない発表だった 長期海外出張と,国際学会の合間の忙しい時期というのは言い訳になってしまうだろう. 月空洞論
80―90年代,世紀末にかこつけて超常現象ブームがあった.少年マガジンのMMRしかり,また,月刊誌では「AZ」などというのも刊行されていた.90年前後は一つの絶頂期でバブルの反動からか,拝金よりも精神文化ということで新興宗教も活発だった.95年3月のオウム真理教による地下鉄サリン・テロ1)で一つの終息を迎えたかと思う.「ムー」も世紀末,超常現象を取り扱い大変売れた雑誌だったと思う.しかし,よくも世紀を跨いで生き残ったものだ.1982年発刊だから25年.老舗ですね. かくいう,私,思わず7月号を購入してしまった.引きつけられた記事は「月は未来人が作った人工天体だ!!」・・・マジかよ NASAや旧ソ連の月面探査で,月面には人工物としか考えられない地形が多数発見されているという.40m以上の尖塔やフラードームもあるらしい.いや,ショック
月の直径が1/4ならば体積は(1/4)3=1/64.質量が1/80というのは桁として悪くは無い.Siなどの軽元素などの構成比が多ければ,無理の無い数字.それで空洞惑星といわれてもねぇ.月震のほうは実験条件によるし,プローブの据え付け方とか,センサ感度にもよるからねぇ. 今年の夏,JAXAは月周回衛星「SELENE」(愛称「かぐや」)を打ち上げ,本格的な月探査に乗り出す.月表面の元素組成、鉱物組成、地形、表面付近の地下構造、磁気異常、重力場の観測と盛り沢山なミッションをこなす.重量3tを越えるちょっと大きな衛星.小分けにしたほうが良かったのではなどと考えてしまう.それは置いておいて,この月探査機により地形や地下構造,重力場などが詳細に観測されれば,月が異文明による人工天体かどうか判明すると期待される.すでに自明・・・?(笑).おしむらくはLUNAR-Aも投入して欲しかった.既に中止となった月探査衛星だが,月面にペネトレータを突き刺し,月震による月内部構造の同定を行うことを目的としていた. いや,実はLUNAR-A計画中止は月異文明を刺激させない為の陰謀!?(笑) もしかして,「ムー」の記事は月探査に耳目を集めさせ予算獲得のためのJAXAによる世論操作!?(笑)
1) 「地下鉄サリン・テロ」 : 1995年3月20日に東京の地下鉄にサリンガスが散布された犯行は「事件」という軽いものではない.政府・警察は「テロ」と認識して敗北を認め,今後の防止に努めて欲しい. "Gravitational Waves: Elusive Cosmic Messengers"
05/09/2007 Smithonian協会は博物館の展示だけでなく,毎日,多くの講演会を主催している.無料もあるが,有料や会員制のものも多い.それで博物館の資金の一部を捻出しているわけだ. 今回聴講しに行った講演,概要はこんな感じ.
講演者のNASA GSFCのDr. Joan M . Centrella女史は背が高めで,ソバージュのダークな長髪.黒のパンツに白黒横縞のブラウスでCasualとFormalの中間.お世辞にもお洒落ではない.少女をそのままオバサン(失礼!)にした雰囲気でいかにも基礎系の科学者.そういう部分は可愛いかもしれないけど,絶対,思い込みが激しく,頑固で我侭・・・かもしれない. 聴衆は,NASA関係者もさくらでいるが,超満員.大体,中年から老壮年の男女.Casual風だけど,パリッとした格好.中学生ぐらいの子もいる.なんとなく嫌な感じなのは,マイノリティは私だけだった.休憩中のお喋りや,質疑応答から分かったが,どうやら,官僚,議会関係,産業関係,大学関係の,プロからセミプロが多かったようだ. ということで内容もちょっと専門的.重力波の説明はいいとして,2重ブラックホールの螺旋運動のあたりから,支配方程式の列挙とか,数値計算の方法論とか,学会発表の切り貼りですか? ということになる.要は特異点解析なのだが,動的な特異点のため,数値解析が困難だったようだ.ここ3年ほどで漸く数値解が得られるようになったらしい.今,丁度,その数値解析の発表ラッシュになっているようだ. ということで,お子様向けではない.かなりContemporalyな話題を"平易"に説明する講演だった. しかし,支配方程式の内容は違うけど,動的な特異点解析の説明を受けていると,あればブラックホールでなくて,連続体転位でも同じようなことをやっている気がすると思ったり.連続体転位論だと,数値解は結構前から出されていた気がするんだけど・・・. まぁ,材料学と相対論は分野違うし・・・.方法論はフォローしておくと転位論にも適用できるかも.連続体転位でなくて,格子欠陥の転位論とかに.でも,転位論になると特異点同士が影響を与え合うだけじゃなくて,結晶粒の粒界とか,第二相粒子とか,厄介な別モノがでてくるようになる.その上,表面という界面がでてくると,これまた厄介になる.ブラックホールが宇宙の淵に差し掛かるなんて計算やっている人いないかなぁ. 重力波望遠鏡 LISA05/09/2007 普通の会社も大学もそうだが,社内,学内からだけみれるWebページがある.大学の場合は教職員だけというのも当然ある.ここNASA Goddard Space Flight Centerもinternal web siteがあり,朝,出勤すると,とりあえず見る. 今日のEventに"Gravitational Waves: Elusive Cosmic Messengers"という講演がNavy Memorialの講堂であるという.これはNASA GSFCのDr. Joan M . Centrella女史が講演者で,主催はSmithonian協会.Smithonian Resident Association Program の一つ.「あぁ,LISAの話ね」ということで聞きに行く.早速,申し込み. 重力波天文学という分野がある.宇宙空間にある大質量の物体は時空間にひずみを作る.この質量が動いていなければ,時空間のひずみも動かない.いや相対的に動いていなければ,お互いに時空間のひずみはない.が,相対的に動くと,互いに時空間のひずみが変化していく.この変動が重力波.特に二重星のように互いに回り合っている大質量を第三者として眺めると,時空間のひずみが螺旋が渦を巻くように変動する.一箇所に立って観測すると,螺旋のひだなので波として観測される.特に,ブラックホールのように時空間に絶大なひずみをつくる特異点同士が回り合うと観測できる・・・かな?というぐらいのひずみを生じる. 観測方法は縦横の距離を測るという単純なもの.縦と横に同じ距離に置いたはずのものが重力波によって,一方が近づいたり遠ざかったりするのを測定するのだ.装置は高校物理にも出てくる光干渉計を用いる.しかし,基礎物理にありがちだが,シンプルな原理の測定・観測方法ほど,工学的困難を要求するものは無い. 世界に先駆けて"建造"された日本の国立天文台のTAMA300重力波望遠鏡は基線長―質量間の距離―が300mだった.米国のLIGOはなんと,4km! で,NASAとESAは共同してLISA(the Laser Interferometer Space Antenna)という三連衛星で,基線長5x106kmという長大な重力波望遠鏡を計画している. この三連衛星,地球の公転軌道上を太陽から見て地球から20°遅れてついてくる.基線長が5x106kmというのは月の衛星軌道の直径0.78x106kmのほぼ10倍.いや凄いね.この基線長を10m精度で制御して1pm(ピコ・メートル;1x10-12m=0.1Å)の分解能で測距しようという.2015年打ち上げ予定. いや,今の工学でここまでできるのね.というか,2000年ごろにはすでに計画に入っていたから,7年前の技術でできるのね.打ち上げ時には既に10~15年前となる技術水準になる.勿論,信頼性の確保にはそれぐらいの時間が必要だが・・・.しかし,やれると立案する人も凄いし,計画を認可する官僚も偉い.もっとも,実績の積み重ねと,更なる最先端を希求する欲求と義務が後押しするのだろうけど. NASAの宇宙探査そのものが,既に産業になっている.その競争力を維持・向上させて,波及効果を生むことが連邦政府とNASAの役割でもある. 日本も列島改造論以降の公共投資で建築・土木産業は大きくなったし,建築・土木,また,鉄鋼分野などの技術レベルを世界最高水準に押し上げたと思う.費用対効果はどれほどかは見なくてはいけないが,まぁ,海外でのインフラ開発で外貨を稼いでいるわけだし,無駄だった訳ではない.航空宇宙関係者としては,公共事業費をこちらにシフトして欲しいところ. Nippon Challenge明日はLand LordのInspectionが入る. 帰国を前にして日本の仕事が始まっている. 先週,上司の教授から「特許の成立に必要だから,直に捺印して送れ」と「譲渡証書」なる大学に「特許の権利を譲渡します」というpdf書式がメールに添付されて送られてきた ハテ?特許? 特許では,当然,寄与率は最初に当事者間の合意で決まる筈なのだが,私の寄与率が勝手に25%と決められていた.それを放棄の証文取った後で,事後説明するということになっていた.事後承諾より悪質だし,特許申請に時間的制約なんて無いはずなのに,「成立に必要だから」と「直に」などと,正に「オレオレ詐欺」にかかった気分 蓋を開けてみると,ポンチ絵すら示していない教授の寄与率が40%となっていた.アイデア特許が許されているアメリカにおいてさえ,Realisticな図面を用意し,さらに実現可能性を証明しなければ発明 何はともあれ,大学への届出書も特許の申請書すら示してもらっていない.モノが示されないのに,合意もあるはずもない. この研究開発は今後も続けるようだ.Contribution 25%のみと規定しておきながら,それに私はMajor Workforceとして拘束されることになりそうだ.正直,転職したくなった. どうも日本の生活はとてもChallengingなものになりそうだ. Space station suffers 'wasabi spill' - Human Spaceflight - MSNBC.comISSの中でSUSHIを作ろうとしたら,チューブから出したWASABIが飛散したらしい. しかし,お寿司,お鮨,SUSHIは国際食としてすっかり定着したようですね.ISSでSUSHIを作ろうとしたのはアメリカのSunita Williams宇宙飛行士.若田さんとか日本人宇宙飛行士でなくて良かった.Crazy Japaneseといわれてしまいますから. UkraineのViktor Yushchenko大統領が2004年の大統領選のときにダイオキシンを一服盛られましたが,対立候補が「悪いSUSHIにでもあたったんだろう」といっておりました.昨年11月に放射性物質で毒殺されたAlexander Litvinenkoは発症前に昔の同僚とLondonのSUSHI Barで"旧交"を温めていたようです. SUSHIというのは,刺身,SASHIMI,生魚を食べるだけに,やはり消化器系に負担をかけますし,ネタが悪ければ食中毒.高級でヘルシーだけど,ちょっと危険とうい印象なのでしょうか.丁度,日本人が河豚を食するときの感覚かもしれません. しかし,WASABIについては,現在では毒消し,殺菌というより香味料として使う日本人と感覚が違うらしく,調味料としてベットリつけて痛い思いをする方が多いようです.Green Demolish Flavor とおっしゃる方もおられます.Expecting herbal flavor or effect とかいうと納得していただけるようですが,Healthy! ならばとやっぱりベットリつけてイタイ思いを更にする方もおられました.
元の記事からの引用 Space station suffers 'wasabi spill' - Human Spaceflight - MSNBC.com NASA - Space Shuttle Atlantis to Roll Back by Hail02/28/07 Space Shuttle Atlantis が STS-117 Mission のため打ち上げ準備に入っていたが,雹の嵐に見舞われ,外部燃料タンクとシャトル左翼の耐熱タイルに窪みができ,打ち上げが延期となるようだ.既に,打ち上げパッドからハンガへの移動が行われているという. 外部燃料タンク先端部の拡大写真は初めて見た.遠方から見ると鈍頭(Blunt head)に見えていたが,段付の尖頭(Spike head,Spear head)になっていたんですね.極超音速流中では空力加熱を考えると鈍頭の方が良さそうに思えるけど,Space Shuttleはわざと尖頭で衝撃波を大きい頂角で立てているのかもしれない. 外部燃料タンク上部のくぼみはどう直すのだろう.上側だけ切り取って薄板アルミのTIG溶接? シーム溶接? いや,実は,内圧かけてポコっと直すだけとか.よもやクルマのようにパテ盛り,塗装,上塗りなんてことはしないよね. 左翼の窪みは酷いとまた空中分解となるので,タイルの張替えとなるかも知れない.とすると,ハンガに格納後,一旦,Orbitorを降ろしてなんていう大変なことになる.これはパテ塗りで済ましてしまいそう.Atlantisは最初に退役になる機体だし,退役時期が早まるだけかもしれない. う~ん,しかし,残念.打ち上げ予定が3/16未明だったので,3/14にWashington D.C. Union Station (WAS)を発ち,AMTRAKで19時間かけてOrland (ORL)までいこうかと思っていたのに.WAS-ORL間はSilver Star,または,Silver Meteorという特急列車が走っている.といっても19時間かかる.17年程前,Moсква-ЛeниградのКрасная Стрeла (赤い矢)号も乗れなかったので,どうも色つき列車とは縁が無い様だ. Public Lecture "Eyes on the sky 2007"02/15/07 今日は忙しく,MSES II/BのOpen Houseの後,NASA Goddard Space Flight CenterとUniversity of Marylandが主催するPublic Lecture "Eyes on the sky 2007"を聴講にUMDまでいった.この講義シリーズは対象が小学生から半ばサクラのGoddard関係者までとかなり広く,内容もお気楽に楽しめるもの.5月まで隔週で開催される. 今日のお題目は"From the Moon to Mars and Beyond: Science at the Frontier"で,講師はJim Garvin博士.Goddardにおける火星探査の指揮をしている方.テレビとかサイエンス雑誌にも登場して結構タレントっぽくも有名人らしい.今日は小学生もチラホラいたので,終始にこやかに,しかし,物凄い速さのマシンガントークをされた.というのも,CGを駆使したビデオに合わせて弁士の様に説明を45分ほど行ったからだ.途中で停止も何回かしたが,カツゼツよろしく,あっという間の45分間だった. 内容は火星探査―とにかくこの方の火星への思い入れは相当なもののようだ―から始まった.火星の地形データと,月面,地球上のクレータの地形の比較を行い,火星での水の存在と利用の可能性,生命の存在の可能性を指摘して,火星探査の必要性を説いた.そして,現在行っているHubble Space Telescopeによる月面の紫外線による探査と話は進み,月面探査から月面利用の計画,そして再び火星へのロードマップ.とまぁ.博士の携わったMission―衛星によるレーザ測距―から,現在のConstellation計画へうまくまとまったダイジェストだった. さて,講演後の質疑応答.NASA関係者だと思うが,何故,人を送らなければいけないのか,ロボットで十分ではないか,との質問が出た.これは興味津々. へ~っとスナックに出ていた,イチゴとパンケーキを食べながら―デザートです,MSESは夕ご飯―をしきりに感心しておりました. NASA予算考02/15/07 一体,NASAっていくら予算 NASA発足以来の予算の推移などはWikipediaの詳述してある.1996年を基準にインフレ率で調整を行うとApollo計画が佳境の1966年がピークで現在はその約1/2となる.逆に,調整をしなければ,2006年度は1966年度の約3倍の予算となっている.
近い将来はこんな予算要求となるようだ.2007年度には$16,792.3millionと約2兆1,000億円.それでも緊縮予算という.Goddard Space Flight Centerでは掃除人契約を解除し,図書館の閉鎖を考えている.それは別として,2010年にSpace Shuttle退役後はSpace Operations予算(宇宙搬送系運用予算かな?)が半減する.そして,Exploration Systems予算(探査システム開発予算)が倍増となる.これはConstelation計画に2011年度から本格的に取り組む為である.なんとなく予算総額を上昇基調にするための方便のような気もするけど・・・. おそらく2012年度の後,月面再探査のためにSpace Operations予算が再び現在と同額に近くなるのだろう.2020年代に火星にということであれば,Exploration Systems予算は倍増のまま漸増し続けると考えると,2010年代半ばにNASA予算は3兆円規模になる.イラク民主化が完遂して利益が上がるとか,軍事予算が減るとかしないと,そんな余裕はない筈なので,皺寄せはScience予算に行くのかもしれない.Science予算が半減すれば,2012年度と同額か漸増という推移となるだろう. 日本への影響日本の宇宙開発はどうすればいいのだろうか.月面探査が実際に行われるのが2015年度と仮定すれば,それまでに,月面探査に必須な技術開発を行って,なるべく低予算で参加させてもらうというのが一案.あるいは,月面は捨てて,NASAがScience予算を半減すると見込んで,Scienceに特化するのも一案.つまり,JAXA全体がISASになるわけだ. 完全に独立して月面を狙えるシステム開発に入るのも一案.日米欧露中5極でそれぞれ持てば平等だし,ISSのようにSpace Shuttleが頓挫すると,計画そのものも頓挫しかねない,ということにはならないだろう.今更ながらHOPEがあったら・・・などと思ってしまう. 露中が月面に到達する投資ができるかは国内政治が向こう10年安定するか不確定だし,大体,欧露中はITER建造―2016年度完成予定―に研究開発予算を集中投資しなくてはいけない筈.日米2極で同種システムを違う視点から開発して,冗長性持つことは月面探査・利用計画自体をロバストにして良いことだ. MSES II /A&B
02/15/07 NASA Goddard Space Flight Centerのシステム開発要員派遣の契約がMSES(Mechanical Systems Engineering Services)なわけであるが,MSES II/AとMSES II/Bがある.MSES II/Aが大型プロジェクトも含めた大きな契約で,落札企業を巡って現在迷走中.MSES II/Bは比較的小規模の契約でBostion Teamが落札した. MSES II/Aは過去20年間Swale Aerospaceが行ってきた.Hubble Space Telescope (HST)のプロジェクトや,惑星探査Mission等々色々行い,今やGoddard Space Flight Centerの中に約1,600人も派遣している.この契約が解除となると,約1,000人を放出することとなる.非常に大きな契約で,契約更改の度に契約額が膨れていったようだ.今回,SGT Inc.が落札したのはHST開発の終了と,応札額の開きの大きさがあったらしい.噂でしかないが・・・. さて,MSES II/Bの小規模の契約っていくらぐらいだろう?とBostion Teamの偉い方に訊ねてみる "Well, approximately $2billion in 5 years." 「まぁ,5年間で2,400億円ぐらいかな.」 それってJAXAの年間予算(約2000億円)を超えているぞ!?っ思ったが,5年間での額.ということは年間480億円程度.私の大学の年間予算が約520億円.同程度かな.しかし,大学は1,200人の教員と他にも多数の事務要員がいるし,施設維持費や光熱費が入っている.MSES II/Bは250名の派遣とMissionサポートの契約額で,施設維持費が入っているわけではない.かなりな利益? MSES II/B02/15/07 NASAという組織は,全てがFederal Civil Servant(連邦公務員)で構成されているわけではない.むしろ,Contractor(契約企業)からの派遣が多い.研究員の補助を行う研究員が派遣でやってきている.Goddard Space Flight Centerの場合,Science系はよくわからないが,Engineering系はMechanical Systems Engineering Services,略称,MSESという包括契約を企業とGSFCが結んで各種衛星の開発,Missionのサポートを行っている. MSES IIという新しい契約が昨年末に入応札された.MSES II/Aは大きな契約で,Stinger Ghaffarian Technologies (SGT Inc.)が一旦落札した.が,過去20年間契約してきたSwales Aerospaceが法的措置を行って迷走中. SGT Inc.の方は既に12月初旬にOpen House(説明会)を2度行って,1月末には入る準備をしていた.Open HouseはGreenway Shopping Center裏のMartin's Cross Windsというちょっと高級なレストランを借り切って行っていたので,ご相伴にあずかりに私もいった.Resume必須とのことで,まぁ,晩御飯をタダで食べられるならと,出してきた.説明はソッチノケでビュッフェスタイルのご馳走を堪能してきた. 前置きが長くなったが,今日の夕方,MSES II/BのほうのOpen Houseに二匹目のドジョウを狙いに行って来た. 今日はCode Yellowがアナウンスされ,昼から入構可.で,皆さんお休みの方が多かったt.また,昼から来て,さっさとお帰りになられる方も多かった オズオズと入っていくと,あっというまに取り囲まれ MSES II/BはBastion Technologiesを中心に,Orbital Sciences Corp. と Millennium Engineering and Integration Company のジョイントで落札したという.こちらはすんなり行くようだ.Bationの方によれば,契約規模がMSES II/Aより小額なので,法的に争うと利益が食われてしまうとか.こちらの弁護士って相当とるんですね・・・. しかし,5.1chか7.1chかというぐらいに,囲まれてExciting misionsとかScientifically interestingとか,Truelly challenging engineering mattersとか言われると,MSES II/B Teamも面白そうだなと思えてきた. ABAQUS SE on Vista01/24/07
Vistaが発売される.
その前に既にMSDNでは配布されているのでインストール.
いろいろ試してみるとこんな感じ.
Lunar Outpost元旦挨拶のイラストについて説明が必要とのこと.
これは,あの有名なBuzz Aldrinの月面でのショットに,Geodesic Domeを背景に合成したもの.このGeodesic Dome,または,Buckminster Fuller DomeはC/C複合材の梁を軽量合金の節にロウ付し,内側から軽量な板を貼り,初期Lunar Outpostを作るというのが私の構想でした.
ですが,ご存知のように,NASAが発表した構想では,Lunar Landerを降下させ,そのまま沈底させるというもの.
はるばるGoddardまで来てこんなことになるとは・・・.
NASA Plans Lunar Outpost ―第2報(訂正)―先日,Washington Postの記事を引用して,NASAのLunar Outpost計画に日本が外されている!と書きましたが,間違いだったようです. New York Timesによれば, NASA Plans Permanent Moon Base - New York Times
とJAXAとの折衝も行うとなっています.JAXA Washington D.C.事務所に問い合わせたところ(ご迷惑お掛けしてすいませんでした)会見についてはモニターしていて,日本についての言及は確認しているとのこと.また,Houstonで行われている協議にすでにJAXAは参加しているとのこと. あぁ,よかった 月面から日本が締め出されるなら,米国での就職活動も考えなくちゃなどと焦ったりして... NASA Plans Lunar Outpost
12/05/06のWashington Postの1面にちょっと興奮して,中を読んで,ちょっとがっかりした.
この記事によれば,NASAが恒久的月面基地の計画案を示した. 月面基地の候補地は月の南極.極地にあるために,常に太陽光が得られるので,太陽光発電でエネルギがまかなえること.そして,He3豊富にあることが予想され,将来―いつの将来だろう―核融合炉によるエネルギ供給が可能であること.また,探査次第では酸素,水素の鉱脈がありそうで月面から採取可能とか.しかし,月の極地はもっとも観測されていない地域.月面基地設営の前に相当な探査が必要となるようだ. JAXAとは何も協議していないようだということだし, これからも米国側から協議する予定もないということ. この計画発表は,アメリカによって,アメリカ人が月面に戻るという政治的意味合いがあるからかもしれない.または,故意に日本を外して,日本側から相当の予算を手土産に近づいてくることを期待しているのか.あるいはJAXAが初期の接触段階で拒否をしたのか... または,最近,米国マスコミにみられる日本外しの影響かもしれない―記者が韓国系の場合は特に酷い. ぬれってなんなんだろうGreenbeltの晩秋は天気がとても変わりやすい.朝に晴天だったと思ったら夜には小雨になっていたりする.綿ものの上着ではすっかり濡れてしまう.これが撥水加工したウィンドブレーカなどだと水滴に当たっても大きしたことはない.
木綿の場合,H2O分子が内分極してO-,H+になっているところに,綿繊維と水素結合して濡れる,というか,吸水性が良くなるということになる.
撥水加工というのは大概はF(フッ素)系の表面処理をして,水素結合ができないように表面に-極を作らないようにするらしい.ということで,必ずしても,ぬれは化学反応(化合)を必要としない.
高温炉にグラファイトを使うが,金属構造材とろう付するのに活性金属ろうを用いる.Ti系を用いるようだ.というのもTiCの合成を期待してとのこと.
しかし,ろう付温度は約1000程度でTiCバルクの精製温度2600℃には遠く及ばない.
それは表面反応だからだよ,という人もいるが,それは余りにも話があいまいになってしまう.表面反応って何?
勝手な話だが,むしろ,母材表面に母材構成元素を取り込みやすい「何か」が吸着して,その元素を拡散・固溶させて対流していく,なんてことではないだろうか.
先ほどのグラファイトの場合,たとえばTi-Cu-Niろう材を用いた場合,930℃~1000℃がろう付範囲になる.
この温度範囲ではTi-Cu-Niはβ-Tiと液相の混合相,あるいはβ-Ti,δ-Ti(Ti2Ni),ε-Ti(TiCu)と液相の混合相になる.
β-Tiがグラファイト表面に吸着し,Cを固溶し,グラファイト母財表面をある意味メタライズ,ある意味,Corosionして,その上を他の相を含んだ液相が走っていくのではないだろうか.
または,β-Ti likeなClusterが液相内にあって,Cを多量に溶解するのではないだろうか.
とはいうものの,Oxgen-Free Cuとグラファイトを拡散接合してCuC相の生成を確認した論文もある.拡散接合とろう付は似て非なる固相接合だから,比較しがたいが,Ti含有活性金属ろうも,やはりTiCの生成が欠かせないのだろうか. SST飛行実験成功JAXAが小型超音速実験機の飛行実験に成功したそうな.3年前,飛行実験に失敗し,相当,多方面に皺寄せがあったらしい.今回は成功してよかったですね.実験的研究においても,100%の成功を求められる国だから,1回の失敗は切腹モノ.
SST(Super Sonic Transporter)は,名称を換え,かなり長い間とりくまれてきたプロジェクト.今回の機体の無人機の誘導実験.スクラムジェットを抱えさせての実験はいつになるんだろうか.
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